シンバイオシス株式会社さま
腸内細菌叢移植関連事業/大阪府

海外患者へのサービス提供を目指す中で、
- サービス内容をどのように整理するべきか
- 海外向けWebサイトをどのように構築するべきか
- 海外からの問い合わせにどのように対応するべきか
といった課題を抱えていたシンバイオシス株式会社さま。
海外患者向けサービス設計、海外向けWebサイト構築、SEOコンテンツ整備、海外患者対応体制の整理を進めた結果、国際学術誌へ臨床研究論文が掲載され、海外からもより多くの問い合わせが届く状態となりました。
今回は、ここまでの取り組みについてお話を伺いました。
【この事例のように進めたいと感じた方へ】
海外向けWebサイトを作るだけでは、海外展開は進みません。
サービス内容、社内体制、情報発信、リスク管理まで含めて海外向けに整理することが重要です。
→自社の進め方を整理する(無料相談)
シンバイオシス株式会社さまの会社概要と事業内容
【業種】 腸内細菌叢移植関連事業(研究開発・製造・啓蒙活動)
ナノピコバブル事業(NanoGAS®水の研究開発・製造販売・プラントリース事業)
【資本金】 2,000万円
【従業員数】 5名
【設立】 2017年
海外患者対応を進める上での課題
- 海外患者向けサービスの全体像が整理できていない
- 日本国内向けWebサイトしかなく、海外向け情報発信基盤がない
- 問い合わせが来ても、どのように説明・対応すべきか整理されていない
- 医療・研究・学会運営・事業開発が並行し、優先順位がつけづらい
- 国内外医療機関との連携を見据えた体制整備、リスク管理が必要
【同じ課題で止まっていませんか?】
- 海外から問い合わせが来るが対応方法がわからない
- 英語サイトを作りたいが、何をどこまで書けばよいかわからない
- サービス内容が複雑で整理できない
- 海外向け医療情報発信を進めたいが、社内で対応できない
こうした段階で止まってしまう企業は少なくありません。
まずは、サービス内容と優先順位を整理することが重要です。
ご支援で取り組んだ内容
- 海外患者向けサービスフローの整理
- 海外患者受入れに伴う法務・説明・運営リスクの整理
- 国内外医療機関との連携に向けた役割分担整理
- 国際展開を見据えたブランド構築
- FAQ、同意書、説明資料等の英語化
- 国際患者向けWebサイト(NanoGAS®-FMTサービスサイト)の新設
- 海外向けSEOコンテンツ企画・制作
現時点で見えてきた変化
- 海外各国からの問い合わせが継続的に発生
- 海外患者向けサービスの全体像が整理された
- 海外向け情報発信基盤が構築された
- 国際医療機関との連携に向けた土台整備が進んだ
- 今後の海外展開に向けた優先順位が明確になった
社長さまのコメント
腸内細菌叢移植(腸内フローラ移植)という新しい医療の領域で、長年研究と事業化に取り組んできたシンバイオシス株式会社さま。
当初は、海外患者向け事業の立ち上げと体制整備を進めている段階でしたが、長年積み重ねてきた研究・臨床・技術の成果が少しずつ形となり、2026年3月には自閉スペクトラム症に関する研究成果が国際学術誌『Frontiers in Pediatrics』へ掲載されるなど、海外からの問い合わせや連携相談も徐々に増え始めています。
これまで積み重ねてきた研究・臨床・技術が、まさに世界へ広がり始める転換点を迎える中、事業全体をどのように整理し、国際展開へ備えてきたのかについて代表取締役の田中三紀子さまにお話を伺いました。
Q1. ご相談いただく前は、どのような課題やお悩みがありましたか。
2017年から、 腸内細菌叢移植(腸内フローラ移植)という、国内では当時認知の低かった医療に取り組んで参りました。
コロナ前に海外からの患者さんの増加傾向が見られたため、海外の方にももっと認知される方法として、英語サイトを作成したいと考えていました。
コロナ前は、エージェント経由での来日が主だったので、弊社としては特に対応に迫られることはなかったのですが、自閉スペクトラム症の特定臨床研究に取り組む計画もあり、コロナによる入国制限が緩和されたら、エージェント経由ではない患者さんからの直接の問い合わせに対応できる体制を整えておきたいと考えていました。
Q2. パコロアへご相談いただいた理由、または期待されていたことを教えてください。
最初は無料相談という形で面談をさせていただきました。
中小企業が海外展開する際にそのステージによって様々なサポートが可能であること、社員が独り立ちできるようにOJTとして指導いただけることなどが魅力でした。
また、実際にサイトの製作会社の制定から交渉の窓口になっていただいたり、海外向けのサイトのポイントを整理してくださったり、メールの返信文を実際に作成して、社員がそのお手本を参考に対応できるように指導いただけるというご提案でしたので、
一般的なコンサルのように実務については関与しないということではなく、ともに構築いただけることは契約を決める大きな後押しとなりました。
Q3. ここまで一緒に取り組んできた中で、印象に残っていることや、変化を感じていることがあれば教えてください。
サイトの制作会社が海外の企業で日本語がわかる担当者がいたものの、コミュニケーションがうまく取れないこともあり、つい妥協しそうな点でもこちらの意図をしっかりと伝えてくださり、相手が誤解していた場合などは追加料金の交渉までしてくださり、大変勉強になりました。
また、海外からお問い合わせの有った場合、メールを送る際の内容や返信がない時の対応なども、国内の場合との違いを分かりやすく具体的にサポートいただいていることや、そのおかげで大きなトラブルは一つもないことも有難かったです。
Q4. 現時点で、ご支援についてどのような点に価値を感じていただいていますか。
特に承諾書や契約書について、習慣の違いがあっても齟齬がないように一つ一つのステップごとに進めるフローが構築できたことで、海外のエージェントからの問い合わせに対しても、軸となる方針やそれに付随する資料が揃っているので、スムーズに進めることができると感じています。
コロナの間に、いずれ渡航制限がなくなり、弊社の低侵襲な方法が認知されることを信じて共にその体制を作っていただけたことは、経営者にとって大きな支えとなりました。
Q5. まだプロジェクトは継続中ですが、今後パコロアに期待していることがございましたら教えてください。
現在は、海外から日本に腸内細菌叢移植(=FMT)を受けに来られる患者さんのサポートが中心ですが、今後本方法が世界で注目され、海外においても水素ナノバブル水(NanoGAS®水)を使ったFMT法に注目が集まり、海外においても日本の技術を使った医療がより多くの患者さんの役に立つ道を進むためには、海外の企業や大学、研究機関との連携が必須となります。
そのためには、国内の企業や大学との強固な体制づくりを基盤に進めて参りたいと思います。
会社のステージが変わる節目に寄り添っていただき、日本の中小企業が世界で勝負するために深く事業を理解して下さる姿勢にはいつも頭が下がる思いです。
次の世代まで、どうぞよろしくお願いいたします。
【この事例を「自社で再現するには」】
海外患者向け事業では、医療、研究、事業開発、広報、国際連携が同時進行するため、事業全体が非常に複雑になりやすい特徴があります。
そのため、
・何を優先するべきか
・どこにリスクがあるのか
・どのような体制を構築するべきか
・海外へ何をどのように説明するのか
を整理しないまま進めると、プロジェクト全体が停滞してしまいます。
本事例でも、海外患者対応だけでなく、
・サービス内容の整理
・国内外への説明資料整備
・海外機関との連携準備
・情報発信方針の整理
・ブランド構築
まで含めて、事業全体を少しずつ形にしていきました。
海外展開では、単に英語化することではなく、
複雑な事業でも、『日本企業ならではの強みを際立たせながら』世界に伝わる形へ整理すること
そのものが重要になります。
特に、新しい技術や複雑なサービスを持つ企業ほど、
「自社は何をしている会社なのか」
「どのような価値を、誰に提供するのか」
を整理すること自体が、大きな経営テーマになります。
また、海外展開に向けて事業を整理する過程で、国内事業の説明力や社内体制が強化されるケースも少なくありません。
本事例は、海外患者対応をきっかけとして、国内外に通用する事業基盤を構築していった好事例といえるでしょう。