J社さま
インモールド容器製造販売、スマートファクトリー化支援/大阪市

国内ではディスポーザブル容器メーカーとして着実に成長してきたJ社さま。
しかし将来的な市場縮小を見据え、未知の挑戦として「北米での工場設立」という大きな一歩を模索。
英語に不安を抱える中、メンバー2名でプロジェクトを始動させました。
手探りの中でも、現地調査やプレゼン実践を通じて、海外事業の具体像が社内に芽生えていきました。
J社さまの会社概要と事業内容
【業種】 ディスポーザブル包装容器の開発及び製造
【資本金】 5,250万円
【売上】 23億2,000万円
【従業員数】 123名(正社員42名 アルバイト81名)
【設立】 1957年
海外展開を始める際の課題
- 北米における工場設立や子会社運営の可能性を調査したい
支援で実現した実務的ステップ
- 海外事業計画書の策定
- 北米東海岸でのF/S調査実施
- 海外企業(複数の大手メーカー)との商談支援
- 海外企業へのプレゼン方法の指導
支援後に見えてきた成果
- 北米市場での事業優位性の把握
- 海外投資のタイミングの明確化
- アメリカ某州における投資インセンティブと工場設立規制の把握
- 海外企業との商談ノウハウ
- 海外企業へのプレゼン構成、デリバリー、質疑応答のノウハウ
社長さまのコメント
現場でのF/S調査や商談を経て、J社さまは自社の強みと成長の可能性を実感。
支援によって得られた経験や視点が、今後の事業展開にどのような影響を与えたのか──社長さまが語ってくださいました。
Q1 当初の御社の海外展開の状況はいかがでしたか。
弊社はディスポーザブル食品容器のメーカーです。
具体的には、スーパー、コンビニなどで取り扱われているヨーグルト、プリン、ゼリー等の容器を製造しています。
業種的に、国内マーケット特化で、海外展開とは縁遠い状況にありました。
しかし、国内人口の減少傾向から将来は需要を求めて海外展開を模索する必要があると考え米国進出を前提とした、某州へ調査事業を計画・実行しました。
弊社は社員数40数名の中小企業で、海外事業を担当する部署も、英語が堪能な社員も無い状況で、「まずは、やってみよう」の意気込みだけで営業部2名が中心となりプロジェクトをスタートさせました。
Q2 助言により、海外展開に良い変化はございましたか。
小川さんには、計画立案の段階から支援をいただきました。
当初は、「本当に実現可能だろうか?」の不安がよぎる雰囲気の中で、小川さんの自信に満ちた指導態度と指導内容にぐいぐい引っ張られていくうちメンバーの心境が、
「できるんじゃないか!」の確信に変化して行きました。
Q3 時に厳しい助言もいたしますがいかが思われましたか。
厳しい指導についてのエピソードは数々ありますが、最も印象に残っているのが、
米国F/S調査で、初日1社目のクライアントでのプレゼンを終え、移動車に一同乗り込んだ直後、小川さんが開口一番
「今のプレゼンは30点!、ホテルに着いたら明日のプレゼンに備えて特訓!」と言い放ったシーンです。
1社目のプレゼンに対する弊社スタッフの感想は、1時間の面会予定時間の質疑応答が盛り上がり、
予定時間を30分以上延長する白熱した議論が展開できたことへの満足感に浸っていた状況でした。
そんな雰囲気の中での厳しい指摘に、驚いていました。
ただ、「自分の口から、自らの言葉で主張しなさい!」との小川さんの指摘は、
海外では通訳を介しての日本的あいまいな表現で分かり合えたつもりになっている弊社メンバーの雰囲気を察知し、
一喝していただいたもの、と感謝しています。
その後、毎日ホテルで部屋の壁に向かって翌日のプレゼンの練習に努め、最終日には
「今日のプレゼンは良かった。」の一言にメンバー一同、自信をつけました。
Q4 海外展開に関して他の専門家やコンサルタントにご相談されたことはありますか。
海外展開に関しては小川さん以外のコンサルタントに相談したことはありませんが、過去に別のアイテムでコンサルいただいた方々との違いは、
小川さんが、まるで弊社海外事業部の事業部長であるかのような視点でメンバーを牽引していただけるコンサルタントであったということです。
Q5 何か印象に残っていることがあれば教えてください。
綿密な計画と厳格な実行計画に基づくやや強引とも受け取れる指導力の反面、
「2月の某州は想像を絶する寒さですので防寒対策は万全にしてください。」、
「滑らない暖かいブーツと、装着したままでスマホが操作できる手袋は必須アイテムです。」
との細やかな助言には、実際現地で助けられました。